
弊社はITの本質的な機能に注目することで、新発想を導き出し、コストを下げつつ価値を向上させる手法を思いついたのです。
それがセミスクラッチ型による内製化支援サービスです。
「企業にとってWMSはどのような機能を持つのか」を自問しました。
物流は競争戦略の源泉であり、この領域で独自性を発揮した企業が強くなります。
それを支えるのが物流システムでありその中核を担うのがWMSだということに今更ながらに気付いたのです。
だとすれば、WMSの開発ベンダーが主導権を握る現状のやり方では、本質的な機能に対して満足しません。
企業が物流システムに欲しているのは独自性とスピードであり、画一的(かくいつてき)なパッケージではありません。
業界の常識にとらわれず、顧客が欲している本質的な部分にフォーカスすることで、今までにない貢献ができるはずだと確信しています。
会計や販売管理といった社内のデータ管理システムはパッケージをそのまま利用する方が効果的です。しかし、顧客サービスに直結する物流システムは自社で開発すべきです。弊社のユニークなサービスはこうして生まれました。
WMSの市場は競合が多く、既に成熟産業だと言う人もいますが、視点を変えることで成熟産業にもイノベーションを起こせることを私たちは証明したいと思います。
私たちはITとロジスティクス戦略を融合させる手段として、内製化を支援します。
「誰もがそのニーズを知っています。しかし、誰もそれに手をつけていません。ひとたびイノベーションを行うや、直ちに受け入れられ、標準として普及していきます。」
ドラッガーはプロセス・ギャップによるイノベーションについてこう語っています。
顧客はこれまでずっとパッケージシステムを自分達が主導権を握れないことに不安を感じていました。
パッケージシステム導入でもっとも怖い部分だったのです。そこがパッケージ導入のプロセスの中で、顧客を不安にさせるプロセス・ギャップとなっていました。
顧客は常にその不安を発していました。システムベンダー側も皆それを知っていました。ただ一つ欠けていたのは、それらの声に真摯に耳を傾け、真剣にそれを取り上げることだったのです。
製品やサービスの目的は常に顧客にあります。顧客にフォーカスすることを意識すれば、プロセス・ギャップをイノベーションの機会として利用することは容易であり、しかも効果的です。そして、プロセス・ギャップをイノベーションの機会として利用できるのは、自社の都合よりも顧客の都合を優先出来るかどうかです。
内製化支援サービスによって、顧客のリスクを最小限に減らすことが出来ます。もちろん反対意見はあります。
「パッケージベンダーがソースを全公開するのはリスクだ」しかし、弊社はモノを売ることではなく、サービスに集中することで、そういった常識から自由になり、新たな価値を提供出来ると確信しています。